<はじめに> 速聴®は、なぜ「頭の回転を速くさせる」のか
「ウェルニッケ中枢」は頭の回転を速くするゴールデン・スポットだ!
大脳生理学では、大脳にある「ウェルニッケ中枢」を含む言語処理領域を刺激すると、実際に「頭の回転が速くなる」ことがわかっている。

これは、漢方でいうツボのようなものである。それが脳にもあったわけだ。
このツボは、「ウェルニッケ中枢」〔実際にはもっと複雑なシステムになっており、「ウェルニッケ中枢」(感覚性言語中枢)ばかりでなく、「ブローカ中枢」(運動性言語中枢)や、小脳も特定の役割を担っており、両中枢間の脳神経細胞も重要な役割を果たしている。しかし、ここではわかりやすくこの名称一本に絞った〕といって、「頭の回転を速くさせる」という素晴らしい機能を持つ。しかも鍼を用いる必要もない。
実際、鍼を用いると効果があるのかもしれないが、そうなるともうこれは、脳外科の手術に近い。

ではそれ以外に、どうしたら大脳の特定部分を刺激できるといえるのだろう。とにかく脳は頭蓋骨に覆われているのだ。
まず初めに、このことを解き明かす必要がある。

「ウェルニッケ中枢」というのは、聞いたり読んだりしたものを「追唱」し、ブローカ中枢へと送る大脳の一部分である。
「追唱」というのは、あなたも意識するとそれと自覚できる「ウェルニッケ中枢」の働きによるものだ。
あなたは今、この文章を読んでいる。いかがだろう? あなたは頭の中でここに書かれていることを、目で追いつつ、さらに頭の中で唱えてはいないだろうか? 
たとえば「ウェルニッケ中枢」と書いてあると、あなたの頭の中ではもう一度「ウェルニッケ中枢」と言っているはずだ。これが「追唱」なのである。
そして、この「追唱」の上限スピードこそ、あなたの「頭の回転の速さ」そのものなのだ。

簡単な方法で、それは確認できる。
それは、あなたが音声や文章を理解するとき、その理解のスピードは、あなたの「ウェルニッケ中枢」の音声処理のスピード、つまり上限追唱速度以上には、決してならないということだ。あなた固有の上限追唱速度(むろん、やさしい読み物は速く読めるだろうが、それでも上限を超すことはない)こそ、あなたの頭の回転速度とイコールなのである。
何度か読んだ文章であれば、この「追唱」に要するエネルギーは少なくて済むから、意識でとらえることができなくなる。しかし、「追唱」をしていることに変わりはない。